#Sarahの考察 Vo,6【真似と盗みの違いって】

 『何かいいアイデアを目にした時どんどん盗め』 


そんな一文を目にすることが結構多くて、そんなに新しさを覚えない言葉ではあるものの、この言葉はかなりトリッキーだとも思う。



 真似とか盗みって言葉はにているけど、非常に白黒つけにくい分野でまだまだそのことに焦点をおいて活動する方はそう多くない。と感じて自分なりに思考を整理してみたいと思って書いてみましたw


 特に今回話したいのは、クリエイティブに関する「真似」と「盗み」について思考を巡らせてみた。


特に、最近は真似とか盗みとかファッション界隈で取り上げられる事も多い、先日はアレキサンダー・ワンがショーの演出をパクられたと記事になっているのも目にした。


 そもそもファッションの世界って真似こそが「トレンドの象徴」としている局面があるのではないか。 どの店舗に行っても、見たことあるようなものが置いてあったり、みんな着ているもの、持っているなーって思うものって間違いなくそれは“流行”しているものになる。っていうところは特にお話しなくても想像が容易につくかと思う。 



じゃあ一番肝心なその服自体のトレンドの権利って誰にあるのか? 

生み出した方にあるものなのか、そのものを認知させた方にあるのか 曖昧な部分が多い。



 でも多くの場合、自分のクリエイションが評価されて多くの人に認知されることは喜ばしいことなのではないかと思うわけです。



自分の何かが真似に価するものとして、誰かが似た何かを始めるって相乗効果なこともある。

だから、競合も存在し始める。 



分野は違うけど、モノマネやキュレーション記事もアウトプットが違うだけで、ロジックはそう変わらない気がする。 


それに、人間0からなんかを生み出せる人ってそうそういやしない。

 人間何かしら、人から物からヒントを得て既存の何かに当てはめて、何か新しい物につなげることの方が圧倒的に多い。


 だから自分なりの定義をしてみると… 真似は、パクリ=工夫もしなければあるものそのものをコピーする ことなのかな。 



そして、広く見れば、盗むはそんなに悪い言葉ではないのかもしれない。 というのも、大抵の人は、完全には(誰かのクリエイションを完全には)盗みきれないらしい。

確かにその通りかもしれない。 


 こんな言葉があるように、 『芸術とは盗むことだ』パブロ・ピカソ(画家) 


『未熟な詩人はまねるが、熟練した詩人は、盗む。無能な詩人は盗んだ物は壊すが、有能な詩人はより優れたもの、少なくとも違うものへと変える。つまるところ、有能な詩人は、盗んだものを盗む前とはまったく異なる、独特の雰囲気に変えてしますのだ』T.Sエリオット(イギリスの詩人)


 『僕がじっくり鑑賞するのは、盗めるところのある作品だけだね』デヴィッド・ボウイ(ミュージシャン)


 偉人たちの言葉を借りますが、アーティストは盗みぐせがあるようです。

それも、かなり肥えた審美眼をお持ちのようで。 


めちゃくちゃポジティブに考えれば、何かを自分が生み出したとき、盗むだけの価値ある何かを作れた一つのバロメーターになるかもw 


「あーあなたはわかってらっしゃる」っというくらい、余裕さを持ち合わせたいもの。 


私も、以前にキュレーションで書いた記事を、某キュレーションメディアに記事を丸パクリされた経験があってこの話をライター仲間に話したことがある。

やはり、キュレーション記事がキュレーションにパクられるのは、一番言い出しにくい。


そしてもちろん、気分は良くない。

でもSEOが先に書いた自分の方が低いのはショックだった、ほぼ同じ内容で。 

そのとき私は、相手側に、削除依頼の文書をなんとか送ろうと試みたが、問い合わせもできなくて…半ば諦めざるおえない状況になった。 



 でもそのとき相談した一人の子の言葉は、私のスタンスを変えた。 その言葉というのが、 「なんか前にココ・シャネルの言ってた言葉にこんなのがあるよ!(その時はっきりとこの名言をいっていたわけではないけど、気になって後日調べた。笑) 『真似されたら、また創ればいいし、しょせんモードは移ろいやすい商品よ。芸術作品じゃないのだからね』 それっていいことだよね? だって、SARAHちゃんの記事が盗むほどいいものだったことでしょ?」



 と言われた時はハっとした。 と同時になんか安心した。


それから、真似されることは自分の考えが認知されてるバロメーターになった。

 自分のものだけにする方がよっぽどもったいないのではないか。

 しかも、真似をされても自分のひらめきやセンス自体は誰にも盗めない。 と考えれば、まあいいかなーって。



『 真似』と『盗み』似てるようで全然違う。


 そして勝手に未来の話をすると、もっと多くの人が何かを生み出すことが増える。 詳しくいうと、AIにとって変わる仕事がどんどん増えてくる。それは雇用が減るという見方もできる一方で、人間のクリエイティブに注ぐ時間が増えて、人間にしかできない生み出せない仕事がより強まっていくということ。 そうなってくると、真似だの盗みだの益々意識が薄まる。 だからこそ、そうしたことに興味がある人もなおさらこの区別はもっておくべきかもしれない。


 というお話でした。 


真似と盗みあなたはどう考えます?笑

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